看護師制度の一本化について議論がなされる昨今、進路選択の段階で准看護師の仕事を選ぶメリットを見出したい人もいるでしょう。

准看護師の資格を得て実感できるメリットは、「正看護師と変わらぬ仕事量が得られる」という点です。医師や正看護師の指示がなければ看護できない、看護について指示・指導にあたれないという制約がありますが、注射や採血、手当といった看護に一通り携われます。
准看護師は資格を取得するまでのメリットが大きい資格です。
准看護師は都道府県知事免許です。養成期間は2年間、かつ中学校卒業程度から入学できるので進路選択の自由も広がるでしょう。
短期間で社会へ踏み出せるのもメリットです。
准看護師の養成施設は自治体や地元医師会が開設していることが多く、少額の学費で勉強できる点もメリットといえるでしょう。なかには看護助手として医療機関で仕事をしながら、定時制の准看護師養成施設を卒業する人もいるほどです。

正看護師取得のためには、高校卒業程度の学歴や3年以上の養成機関が求められます。中卒後5年制の高等専門学校や高卒後の専門学校へ入学が一般的な進路で、学費はもちろんのこと相応の学力が必要です。ここは准看護師との大きな違いとなるでしょう。

また、回り道にはなりますが、准看護師から正看護師へ免許を切り替えることもできます。准看護師としての実務経験や2年間の養成施設での勉強が必要になりますが、キャリアアップを試みたい場合には、正看護師取得のキャリアプランを立てることも可能です。